ワインと言えばやっぱりフランス、中でもブルゴーニュ地方のワインを選びたい・・・
でも実際、どれが美味しいか、どう選んだらいいか、ブルゴーニュ地方のワインに関する情報が多くてわからないという悩みはありませんか?
この記事はそう考えているあなたにおすすめです。
正しい選び方をすれば飲む人に合ったブルゴーニュワインに出会うことができ、美味しいワインを楽しめます。
今回はおすすめのブルゴーニュワインやその選び方、さらに美味しくなるためのコツを紹介します。
美味しいブルゴーニュワインに興味がある人におすすめです!
一緒に美味しいワインを選んでいきましょう!
目次
【基礎知識】ブルゴーニュワインの特徴とは
個性的なブルゴーニュワインの起源と格付け
ブルゴーニュ地方では紀元前6世紀頃からワインづくりが始まったといわれています。
現代では個性的なワインとして有名なブルゴーニュワイン。
その転機は今から約1000年前頃にありました。
その当時、この地方では修道士たちが集まりワインづくりをしていました。
その際に 数メートル離れた畑でのぶどうの出来栄えが違うことに気づきました。
それは何故かということをこの修道士たちは研究し、 ワインの質は気候条件や土壌に影響されることが発見されました。
そこで、ワインの特徴ごとに畑を細かく分け、ブドウ栽培を行ってきました。
それが今日のブルゴーニュワインを個性的たらしめています。
また、現在はこの畑ごとに4つの格付けがされています。
グランクリュ
この畑は日本語では特級畑と訳され、ブルゴーニュ地方の畑のうち上位1パーセントほどで希少性が非常に高い畑です。
この畑はブルゴーニュ地方でワイン作りが発展してきた中世の頃から続く歴史的な畑が多いのは特徴です。
プルミエ・クリュ
この畑は日本語では一級畑と訳され、全体の約10%ほどです。
この畑は地質や地形、土壌などワイン作りに適しているとされています。
また、この畑で作られたブドウを使用したワインのラベルには畑名もしくはPremier Cru/1er Cruが記されています。
村名クラス
この畑は上の2つの畑程ではありませんが、良質な畑として認められています。
全体の約36%を占め、ラベルには村の名前が記載されています。
地域クラス
上で述べた3つの畑以外の畑がこれに該当し、全体の約50%を占めます。
この格付けのワインは比較的リーズナブルなのでワイン初心者が飲むにはお勧めです。
外さない!飲む人のに合ったブルゴーニュワインの正しい選び方
ブドウの品種で選ぶ
ワインの原料であるブドウは品種によって味や香りなどにそれぞれ特徴があり、そうした特徴はワインにも反映されます。
なので、ブドウの特徴を知るとワインの特徴を知ることで、自分に合ったワインを選びやすくなります。
今回は赤ワインの原料となる黒ぶどうからピノノワールとガメイ、白ワインの原料となる白ぶどうからシャルドネとアルゴデを紹介します。
ピノノワール
画像引用元:ワインMellow
このブドウは作り手や気候の影響を受けやすく、特徴は様々です。
しかし、一般的にこのブドウから作られるワインは渋みが少なく酸味が強く、イチゴやチェリーのような香りがし、フルーティな味わいです。
鶏肉を使ったたんぱくな肉料理との相性が良いです。
ガメイ

画像引用元: ワインMellow
このブドウはピノノワールと同じように渋みが少なく、このブドウから造られるワインは比較的軽いのが特徴です。
ちなみに日本で人気のあるボジョレーヌーボーはこのガメイで作られています。
シャルドネ
画像引用元:エノテカ
シャルドネは白ワインに使われるブドウで最も有名な品種です。
このブドウから作られるワインはフルーツの香りや果実味が豊かです。
中でもフランスのボルドー地方のシャブリ地区で作られる白ワインは「シャブリ」と呼ばれファンが非常に多いです。
このワインに合わせるならあっさりしている鶏肉料理やシーフード料理がおすすめです。
また、日本食との相性もよくお寿司とよく合います。
アルゴテ

画像引用元:フランス散歩
このブドウはブルゴーニュ地方で古くから使用されてきた歴史のある品種です。
比較的丈夫なのでピノノワールやシャルドネの栽培に適さない土地で栽培されていることが多いです。
味わいは爽やかで、すっきりとしたしつこくない酸味が特徴的な白ブドウです。
産地から選ぶ
場所によって気候条件や土壌が異なるため、ブドウの特徴が変化します。
そしてブドウの特徴が変化する事で、ワインの特徴も変化します。
なので、その産地について知る事でその地域で作られるブドウ・ワインの特徴を知る事ができ、自分に合ったワイン選びができるようになります。
今回紹介するブルゴーニュワインと名乗るためにはブルゴーニュ地方の特定の6つの地区で作られる必要があります。
シャブリ地区
シャブリ地区は日本でも有名なシャブリの生産地です。
この土地の土壌は石灰岩質を多く含んでいます。
そのためミネラル分が非常に豊富ですっきりとした酸味を感じられるワインに仕上がります。
今回の記事でもシャブリを紹介していますが、より詳しくシャブリワインについて知りたい方は下の記事を参考にしてください。
コート・ド・ニュイ地区
この地方はフランスの東部に位置し、 辛口赤ワインの「ロマネコンティ」の生産地でもあります。
この地方で造られるワインは長期熟成の物が多いので赤ワインの中でもふくよかな味わいのワインが好きな人におすすめです。
コート・ド・ボーヌ地区
この地方で取れるワインは赤ワイン白ワイン問わず評判がいいです。
特にこの地区にあるムルソーと呼ばれる地域では良質な畑が多くあります。
特級畑に限りなく近い一級畑から取れるシャルドネは、コクと豊かなフルーティーな香りが特徴のワインに仕上がります。
その質の高さからフランスの三大白ワインにも選ばれています。
コート・シャロネーズ地区
フランスワインと言えば少し値段が高いイメージがあると思っている方に朗報です。
この地域には特級畑がないためお手頃な値段でブルゴーニュワインを楽しめます。
だからと言って質が低いわけではなく、トロピカルなフルーティーさが特徴で、軽い口当たりの赤ワインが有名です。
マコネー地区
この地区の土壌は岩石質の土壌が多いことで知られています。
その土壌を生かしガメイ種の赤ワインや華やかな香りの白ワインを生産しています。
特にマコン村と呼ばれる村の着ではすっきりとした白ワインを生産しており、コスパが高い白ワインとして有名です。
ボージョレー地区
日本でも一番と言ってもいいほど有名なのがこのボジョレー地区です。
毎年11月になるとニュースでボジョレーヌーボー解禁のニュースが流れますよね。
このボジョレー地区では、上で紹介したガメイ種を使っており、基本的に熟成させないで早飲みタイプのワインが多く作られます。
濃い色合いとベリー類のような味わいが特徴的で赤ワイン、白ワイン、ロゼワインなど問わずに非常に人気があります。
この地区のワインも比較的安い値段でコスパの良いワインの生産地として知られています。
好きな料理から選ぶ
飲む人の好みに合わせるには好きな料理から考えるのがおすすめです。
ワインの世界では料理との相性が非常に重要視されているからです。
そこで、飲む人の好きな料理から逆算してワインを選ぶ方法が有効です。
肉料理が好きな人は赤ワインがおすすめです。
また、赤ワインは「ボディ」と呼ばれるその味や香り、色、渋みの複雑さから3つに分けられそれぞれで相性の良い料理が変わってきます。
「フルボディ」は、その名の通り、味や香り、色、渋みが濃く、主張の強い赤ワインで、ステーキなどのがっつり系の肉料理によく合います。
「ライトボディ」の赤ワインは「フルボディ」とは逆の性質を持ちで、白身の肉を使った料理やサラダとの相性が良いです。
「ミディアムボディ」の赤ワインは「フルボディ」と「ライトボディ」の中間でバランスの取れたワインで、焼き鳥やすきやきなど肉料理全般と相性が良いです。
魚料理や鶏肉などあっさりした料理が好きな人には白ワインがおすすめです。
中でも白ワインは辛口の白ワインはシーフードだけでなく、和食ともよく合います。
また、スパークリングワインはどのような料理とも合わせやすいのが特徴です。
こだわりたい人向け!当たり年で選ぶ
こだわって選びたい人は当たり年を考える事をおすすめします。
ブドウはその土地の気候や土壌に質を左右されます。
気候は毎年変化するため、年によってブドウの質が変わってきます。
その中でもブドウ・ワインのできがいい年を「当たり年」と言います。
こだわりたい人は当たり年まで考えると良いでしょう。
今回の記事で紹介するブルゴーニュワインの赤ワインの当たり年は、2009年、2010年、2015年です。
白ワインの当たり年は 2010年、2014年、2017年です。
【贈り物で買いたい人は必読】プレゼント用ワインを買う時の注意点

プレゼント用のワインを選ぶときに気を付けなければならない事が2つあります。
それは「生産国」と「値段」です。
まず、生産国は大きく分けて旧世界と新世界に分けられ、それぞれプレゼントに適した場面が異なります。
旧世界はフランスやイタリア、ドイツなどのヨーロッパ地域で、古くからワイン栽培を行ってきた生産国を指します。
旧世界ワインはその歴史の深さから王道ととらえられ、フォーマルな場での贈り物に適しています。
一方で新世界ワインは比較的最近ワイン栽培を始めたチリ、アメリカ、日本などが該当します。
一方で新世界ワインは旧世界のものとは対照的にカジュアルな印象を持たれるため、お世話になった人のちょっとしたお礼や友達への誕生日プレゼントに適しています。
ブルゴーニュ地方のあるフランスはフォーマルな場でのプレゼントに適しているんだね
次に値段です。
結論から言うとプレゼント用ワインは少なくとも3,000円以上のワインが良いでしょう。
niftyがおこなったアンケートによると、過半数を超える普段ワインを飲む人が1本あたりに2,000円以下かけていることが分かったからです。
なので、3,000円を超えるワインは「いつもより贅沢なワイン」という印象を与え、喜ばれること間違いなしです。
安くて美味しい!おすすめのブルゴーニュワインの赤ワイン2選
コスパのいいブルゴーニュ地方の赤ワインを出している人におすすめ
ドメーヌ トラミエ メルキュレ シャトー ミポン
このワインを製造するとら明和フランスのブルゴーニュ地方で1800年代からワイン作りをしているワイナリーです。
長年培った人脈を使い独自のルートでブルゴーニュ各地の高品質なブドウを仕入れています。
そのため、このワイナリーで製造されるワインは安くかつ質の高いコスパの良いワインに仕上がっています。
中でもこのワインは程よいフルーティーさと酸味、渋みのバランスが非常に良く、ブドウ本来の味を楽しめます。
コスパのいいブルゴーニュ地方の赤ワインを出している人におすすめ
ブドウの品種 | ピノノワール |
産地 | コートシャロネーズ・メルキュレ村 |
味わい | ミディアムボディ |
値段 | 2,310円(税込) |
カップルや大切な人とワインを飲みたい人におすすめ
サン・タムール
このワインを製造するのはポールボーデでというワイナリーで、その製法は伝統を大事にしながらも様々な技術を取り入れて、ワインづくりをしています。
このワインはベリー類のような香りがし非常に口当たりが優しい繊細な味わいが特徴のワインです。
そのため、ワインにあまり飲みなれていない方にオススメです。
また、このワインが生産されるボジョレー地区はフランス語で「聖なる愛」という意味があり、カップルで飲むのが定番です。
カップルや大切な人とワインを飲みたい人におすすめ
ブドウの品種 | ガメイ |
産地 | ボージョレ地区・サン・タムール村 |
味わい | ミディアムボディ |
値段 | 2,480円(税込) |
安くて美味しい!おすすめのブルゴーニュワインの赤ワイン3選
辛口ワインが苦手な方や女性におすすめのシャブリ
シャブリ ウィリアム フェーブル
上でハズレの少ない生産者として紹介したウイリアムフェーブルからのワインです。
このワインはまさにシャブリとも言える爽やかですっきりとした味わいのシャブリです。
柑橘系の豊かな香りと口に含んだ瞬間に一気に広がるフルーティさ、さらにすっきりとした酸味が心地よい辛口の白ワインです。
そのため非常に飲みやすく辛口ワインが苦手な方や女性にオススメです。
またこのシャブリはほんのり甘い酢飯で作ったお寿司や天ぷら唐揚げとの相性も抜群です。
辛口ワインが苦手な方や女性におすすめ
ブドウの品種 | シャルドネ |
産地 | フランス・ブルゴーニュ地方・シャブリ |
味わい | 辛口 |
値段(2019年10月25日) | 2,309円(税込) |
世界中の航空会社から認められているコスパの良いシャブリを飲みたい人におすすめ
ラブレ・ロワ シャブリ
このワインを製造しているのはラブレ・ロワというワイナリーです。
このワイナリーが製造しているワインはその質の高さから世界の航空会社で30社以上で採用されます。
このシャブリの特徴はシャブリ特有の豊かな香りとスッキリとした酸味です。
また、このワインはシャブリらしく牡蠣やシーフード、意外なものでは和食との相性が抜群です。
世界中の航空会社から認められているコスパの良いシャブリを飲みたい人におすすめ
ブドウの品種 | シャルドネ |
産地 | シャブリ地区 |
味わい | 辛口 |
値段 | 3,062円(税込) |
ブルゴーニュワインのデイリーワインを探してる人におすすめ
マコン・ヴィラージュ・シャムロワ
このワインを製造しているルイ・ラトゥール社は200年以上続くファミリー経営のワイナリーです。
このワインが生産されている「マコネー地区」の中でも質が高いのが「マコン・ヴィラージュ」です。
このワインは柑橘系の果物の香りと爽やかな味わいが特徴です。
値段がお手頃なのでデイリーワインとしておすすめです。
ブルゴーニュワインのデイリーワインを探してる人におすすめ
ブドウの品種 | シャルドネ |
産地 | マコネー地区・マコン・ヴィラージュ |
味わい | 辛口 |
値段 | 2,436円(税込) |
プレゼントにおすすめ!おすすめのブルゴーニュワイン
あのロマネコンティと渡り合った?!コスパ最高のワイン
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ ヴィエイユ・ヴィーニュ ルージュ
このワインはあの有名なロマネ・コンティと値段が何倍も離れながら、互角に戦い合った程品質の高いワインです。
このワインは芳醇なフルーティな香りと渋みのバランスが良いのが特徴です。
また、14か月熟成しているので、凝縮感の強いピノノワールが楽しめます。
あのロマネコンティと渡り合った?!コスパ最高のワイン
ブドウの品種 | ピノノワール100% |
産地 | コート・ド・ニュイ地区 |
味わい | フルボディ |
値段 | 4,404円(税込) |
さらにブルゴーニュワインを楽しむためのコツ
旨みを最大限引き出す!ワイングラス選び

ワインを飲む人はワイングラスにもこだわります。
ワイングラス次第でそのワインの美味しさを何倍にも引き出すことができるからです。
特に今回紹介したブルゴーニュ地方の赤ワインはブルゴーニュと呼ばれるタイプのワイングラスがおすすめです。
東洋佐々木ガラス ワイングラス 725ml パローネ ブルゴーニュ
また詳しくワイングラスについて知りたい方はした記事も確認してみてください。
温度は命!温度管理をする
ワインにとって温度は命です。
特にブルゴーニュワインは冷やした方が美味しいと言われています。
飲む前に氷と水をたっぷりボトルの肩までどっぷりと浸かる伝統的なワインクーラーで冷やすのがおすすめです。
また、下のような便利なワインクーラーもあります。
使用する前に冷凍庫で冷やすだけで1時間から2時間ワインを冷やすことができます。
また、デザインもおしゃれなので食卓に並べるだけでその食卓が一気に華やかになりますね。
値段(2019年10月7日現在) | 2,011円(税込) |
まとめ
今回の記事ではブルゴーニュワインの正しい選び方、おすすめのブルゴーニュワイン、さらに美味しくするためのコツを紹介しました。
この記事が飲む人に合わせた美味しいブルゴーニュワインを探している人の役に立てば光栄です。
あなたのワインライフが豊かになることを願っています。