ヨーロッパのワインに負けないコスパの良いチリワインを飲みたい!
でもどれをどう選んだらいいかチリワインに関する情報が多くてわからないという悩みはありませんか?
この記事はそう考えているあなたにおすすめです。
正しい選び方をすれば飲む人に合った美味しいチリワインに出会うことができ、コスパの良いチリワインをたのしめます。
今回はそんなチリワインのおすすめや選び方、さらに豆知識を紹介します。
安くて美味しいチリワインを探している人におすすめです。
一緒に理想のチリワインを探していきましょう!
目次
チリワインのコスパの良さに隠された3つの秘密とは?
ワインにかかる関税がゼロ
安さの秘密の1つ目は日本とチリで取引されるワインには関税がかからない事です。
日本とチリの間では「EPA(Economic Partnership Agreement)」という経済連携協定が結ばれています。
この協定によって日本とチリの間で取引されるモノの関税が引き下げられています。
ほかの国から日本にワインを輸入する場合、10%以上関税がかかりますが、チリから輸入する場合、2019年現在関税はかけられていません。
そのため、質の高いチリワインが安価な値段で国内に流通するようになるのです。
安い人件費で高いパフォーマンスを発揮するワイナリー

2つ目の安さの秘密はチリのブドウ畑、ワイナリーで働く人の人件費が安い事です。
チリはフランスやイタリアなどほかのワイン生産国と比べて、人件費が低くなっています。
人件費が低いことによってコストも下がり、値段が低くなるのです。
ブドウ作りに適した恵まれた気候条件

最後にチリワインの美味しさの秘密です。
一言でいうとチリは気候と土壌に非常に恵まれています。
まず、気候では日照時間が長く、降水量が少ないのです。
ワインの原料となるブドウは日照時間に比例して、糖度が高く成熟しやすくなります。
またブドウは雨にあたると品質が一気に劣化します。
しかし、それがチリでは起こりません。
そのため、ブドウ作りが失敗する可能性がぐっと下がり、ブドウが完熟するギリギリまで収穫を伸ばせのです。
次にチリの土壌はアンデス山脈や砂漠に囲まれ地形が孤立しています。
これによってブドウの天敵となる害虫が入ってこれません。
ヨーロッパは害虫によってワイン作りに壊滅的な被害を被りました。
しかし、チリはその被害を受けなかったのです。
そうした背景があり、チリでは農薬を使わずブドウを栽培することができます。
そのため、ワインの質は非常に高いものとなっています。
また、その影響でオーガニックワインが多いのもチリワインの特徴です。
外さない飲む人に合わせたチリワインの選び方
ブドウの品種で選ぶ
ほとんどのワインの原料はブドウですが、ブドウは品種によって味や香りなどにそれぞれ特徴があります。
そしてそうした特徴はワインにも反映されます。
なので、ブドウの特徴を知るとワインの特徴も知ることができ、自分の好みのワインの傾向が分かるようになり、自分に合ったワインを選びやすくなります。
チリで生産される赤ワインならカルベネ・ソヴィーニヨン、カルメネール、メルローの3品種、白ワインならソーヴィニヨンブラン、シャルドネの2品種がおすすめです。
カルベネ・ソヴィーニヨン
カルベネ・ソーヴィニヨンはワインの王様と呼ばれ、ブルーベリーのような香りとタンニン(渋みのもと)と酸味が強く、コクのある品種です。
フルボディの赤ワインによく使われ、このブドウから作られるワインは赤身の肉とよく合います。
カルメネール
カルメネールはフランス原産で、チリに入ってきたブドウの品種です。
しかし、ヨーロッパでは害虫によって壊滅的な被害を受けて、もうカルメネールを作っているところはありません。
そのため、カルメネールが味わえるのはチリだけです。
このブドウの品種は、プラムやベリーのような味のフルーティさ、そして渋みのもととなるタンニンと酸が強めなのが特徴です。
また、シンプルな肉料理や赤身の肉料理との相性が抜群です。
メルロー
上で紹介したカルベネ・ソーヴィニヨンと比べると渋みや酸味が穏やかで、プラムやブラックチェリーのような香りが楽しめます。
そのため、このブドウから作られるワインは比較的飲みやすく女性におすすめです。
また、このようなワインは煮込んだ肉料理との相性が抜群です。
ソーヴィニヨンブラン
ソーヴィニョン・ブランはフランス ボルドー地方やロワール地方で栽培されているブドウです。
グレープフルーツのようなほろ苦い味わいと柑橘ベースの香りにハーブの香りがくわえられているのが特徴です。
このソーヴィニョン・ブランから作られる白ワインはさっぱりとしたシーフード系の料理との相性が抜群です。
シャルドネ
シャルドネは白ワインに使われる白ブドウで最も有名な品種で、フルーツのアロマの香りが特徴的です。
中でもフランスのボルドー地方のシャブリ地区で作られる白ワインは「シャブリ」と呼ばれファンが非常に多いです。
産地で選ぶ
チリワインに限らず産地によって気候条件や土壌が異なるため、ワインの原料として使われるブドウの特徴が変化します。
そしてブドウの特徴が変化する事で、ワインの特徴も変化します。
なので産地の特徴を知る事でその地域で作られるブドウ・ワインの特徴を知る事ができ、自分に合ったワイン選びをしやすくなります。
チリワインにの産地は北部、中部、南部の3つに分けられます。
中でも、中部のアコンカグア地方とセントバレー地方で生産されるワインは非常に評判が高いです。
中部:アコンカグア地方・セントバレー地方
アコンカグア地方のアコンカグアバレーでは赤ワインの生産地として有名です。
この地方はカルベネ・ソーヴィニヨンやメルローの生産地として知られ、それらのブドウから作られたワインは芳醇な香りが特徴です。
またアコンカグア地方のカサブランカバレーやサンアントニオバレーでは太平洋からの冷たい風を受け、ソーヴィニョン・ブランやシャルドネが頻繁に栽培されています。
セントバレー地方もまた赤ワインの生産地として知られています。
この地方では、ミントの香りが特徴的なカルベネ・ソーヴィニヨンを中心に、チリワインでのみ楽しむことができるカルメネールを栽培しています。
セントバレー地方のグリコバレーは国内最大のソーヴィニョン・ブランの生産地として有名です。
ワイナリーで選ぶ
ロス・ヴァスコス
このワイナリーはセントバレー南部に畑を持っています。
主にこの地方では、カベルネソーヴィニヨンを中心にシャルドネやソーヴィニヨン・ブランを栽培しています。
このワイナリーの特徴はオーガニックなワインが多い事です。
なぜなら無農薬栽培を徹底しているからです。
その他にも収穫制限を行っていたり、樹齢によって区画整理を行っているなど手間がかかっているのがこのワイナリーの特徴です。
オーガニックワインを飲みたい人におすすめのワイナリー!
モンテス S.A.

アコンカグア地方南部からセントバレー地方南部にかけて畑を持っているのが、このモンテスS.A.です。
この地方はチリの中でも最もクオリティの高いワインと称賛されています。
このワイナリーの逸話として、いち早く土壌の魅力に目をつけた4人のワインのビジネススペシャリストが終結しここでワイナリーを開業しました。
そうしたワイナリー、モンテスS.A.で作られたワインは過去にワイン評論家から90点以上の評価をもらっています。
評価の高いハイクオリティなワインを飲みたい人におすすめ!
コノスル
このワイナリーは、チリの北部から南部までチリ全土にブドウ畑を持つワイナリーです。
このワイナリーの特筆するべき点は地方毎にブドウの個性を活かしたワイン作りをしている事です。
そのため、チリならではのブドウを楽しみたい人におすすめです。
このコノスルは自転車のラベルが特徴的で日本でも手に入りやすい銘柄です。
チリならではのブドウを楽しみた人におすすめ!
サンタカロリーナ
サンタコリーナはチリ中部のセントラルヴァレーにぶどう畑を持つワイナリーです。
中でもこの畑で栽培されるカルメネールは力強さと上品さを兼ね備え、豊かなフルーティさが特徴のブドウです。
このサンタカロリーナは世界中のワインコンクールで受賞歴があり、その品質は折り紙つきです。
チリの受賞ワインを飲みたい人におすすめです!
【さらにこだわりたい人におすすめ】当たり年で選ぶ
さらにこだわって選びたい人は当たり年を考える事をおすすめします。
ワインの原料であるブドウはその土地の気候や土壌に質を左右されます。
気候は毎年変化するため、年によってブドウ・ワインの質が変わってきます。
その中でもブドウ・ワインのできがいい年を「当たり年」と言います。
よりこだわりたい人は当たり年まで考えると良いでしょう。
基本的にチリの気候や土壌はワイン栽培に適しているため、その品質は安定しています。
しかし、世界で最も影響力のあるワイン評論家ロバート・パーカー・ジュニア氏によると、2005年、2008年、2010年、2011年、2013年のワインはそんなチリワインの中でも当たり年ワインです。
【必読】プレゼント用にワインを選ぶときに気を付ける2つのこと
チリワインだけに限らずプレゼント用のワインを選ぶときに気を付けなければならない事が2つあります。
それは「生産国」と「値段」です。
まず、生産国は大きく分けて旧世界と新世界に分けられます。
旧世界はフランスやイタリアなど古くからワイン栽培を行ってきた生産国を指します。
一方で旧世界ワインは比較的最近ワイン栽培を始めたチリ、アメリカ、日本などが該当します。
また、この生産国毎に適したプレゼントのシーンが異なります。
旧世界ワインはその歴史の深さから王道ととらえられ、フォーマルな場での贈り物に適しています。
一方で新世界ワインは旧世界のものとは対照的にカジュアルな印象を持たれるため、お世話になった人のちょっとしたお礼や友達への誕生日プレゼントに適しています。
チリワインはカジュアルな印象を持たれやすいので気をつけよう!
次に値段です。
結論から言うとプレゼント用のワインは少なくとも2,000円以上が良いでしょう。
niftyがおこなったアンケートによると、過半数を超える普段ワインを飲む人が1本あたりに1,000~2,000円かけていることが分かったからです。
なので、2,000円以上のワインは「いつもより贅沢なワイン」という印象を与えます。
安くて美味しいチリワインでおすすめの赤ワイン4選
鶏肉のローストやトマトパスタが好きな人におすすめ!「コノスル ビシクレタ ピノノワール ヴァラエタル」
このワインは畑に向かう農夫をモチーフにした自転車のラベルが特徴的で、口当たりが非常に優しいピノノワールというブドウを使ったワインです。
鮮やかなベリー系の香りと酸味、ワインの渋みのもとになっているタンニンのバランスの良いのが特徴です。
また、このワインは鶏肉のローストのような肉料理や、トマトソースのパスタと相性が抜群です。
鶏肉のローストやトマト系のパスタが好きな人におすすめです!
ブドウの品種 | ピノノワール |
ワイナリー | コノスル |
生産地域 | チリ |
味わい | ミディアムボディ |
値段 | 796円(税込) |
スイーツとワインを合わせたい人におすすめ!
コンチャ イ トロ カッシェロ デル ディアブロ カベルネ・ソーヴィニヨン
このワインを製造するワイナリーでは昔、そのあまりのおいしさから盗みが絶えなかったため創業者のドン・メルチョー氏は「この蔵には悪魔が住んでいる」という噂を流しました。
そのため、このワイナリーで作られるワインは「悪魔の蔵」の伝説を持つワインです。
このワインにはカシス、チェリーやプラムを思わせるリッチな果実のアロマがありや渋みは力強く、非常に濃厚で上品な印象です。
また、このワインは牛肉料理やチーズ、さらにはケーキなどの甘いものともよく合います。
スイーツと一緒にワインを飲みたい人におすすめです!
ブドウの品種 | カベルネソーヴィニヨン |
ワイナリー | コンチャ・イ・トロ |
生産地域 | チリ・セントラルバレー |
味わい | フルボディ・辛口 |
値段 | 1,298円(税込) |
和食とチリワインを合わせたい人におすすめ
サンタ バイ サンタカロリーナ カルメネール/プティ・ヴェルド
このワインはサンタカロリーナ社とサントリーが共同開発したワインで、日本人の味覚に合うように開発したワインです。
このワインの特徴としてはカシスやブラックチェリーのコンポートのような果実の香りや豊かなフルーティさ、力強いタンニンが挙げられ、まさに濃い旨赤ワインです。
また、このワインは肉料理全般との相性が良く、中でも唐揚げや焼き鳥などといった和食との相性が抜群です。
和食とチリワインを合わせたい人におすすめ
ブドウの品種 | カルメネール |
ワイナリー | サンタカロリーナ社 |
生産地域 | チリ・セントラルバレー |
味わい | フルボディ |
値段 | 619円(税込) |
安くて美味しいチリワインでおすすめの白ワイン
コスパの良いチリワインをプレゼントしたい人にお勧め
モンテス・アルファ シャルドネ
このワインは多くの賞を受賞しており、一度飲んだら忘れられない記憶に残るシャルドネと評価されています。
そのため、コスパの良いチリワインをプレゼントしたい人にお勧めです。
フレッシュなトロピカルフルーツの香りとオークの香ばしさのバランスがちょうどよく、クリーミーな味わいが特徴です。
また、このワインはローストチキンやきのこのクリームリゾットとよく合います。
コスパの良いチリワインをプレゼントしたい人にお勧め
ブドウの品種 | シャルドネ |
ワイナリー | モンテス |
生産地域 | チリ・アコンカグア |
味わい | 辛口 |
値段 | 2,212円(税込) |
チリワインをさらに美味しくするためのコツとは?
旨みを最大限に引き出す!ワイングラス選び
ワイン好きの人はワイングラスにもこだわります。
グラス次第でそのワインのおいしさを何倍にも引き出すことができるからです。
特に濃厚なフランスワインの赤ワインにはボルドータイプのワイングラスがおすすめです。
無印良品 クリスタルグラス ボルドー
下の記事ではおすすめのワイングラスをご紹介しています是非チェックしてみてください。
まとめ
今回は安くて美味しいチリワインの正しい選び方、おすすめの安くて美味しいチリワイン、そしてさらに美味しくなるためのコツを紹介しました。
この記事が安くて美味しいチリワインを探している人の役に立てば光栄です。